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高校受験合格者の軌跡【フリースクール生編】

事例紹介 高校受験合格者の軌跡【フリースクール生編】

昨年度、当塾ではフリースクール生を受け入れ、ご家族の献身的なサポートもあり、無事志望校に合格・進学してくれました。

その保護者様から、「お子様の不登校から高校合格までの歩み」について、体験記を書いていただきました。ぜひご覧ください。

 

【フリースクール生(当時木津中学校3年生)の保護者様より】

息子は小5の後半より、夜なかなか寝つけず、朝起きられず。リズムが崩れていった。そのうち、「疲れたので長期間学校を休みたい」と言いだした。学校に行かない日が続くと、学校や人への恐怖、人生に希望が見えなくなった。

中学入学直後は行き出したものの、1学期末にはまた学校から遠のく。その後も昼夜逆転しながら、勉強はせず、ほとんどを家で過ごす毎日。自己否定する発言も多く、生きる意味を見いだせないでいた。中学3年1学期の終わり、進路について少し考え出した様で、私の意向ではあったが、通信高校の説明会に行った。帰り道、「配慮はされているが、こんな甘い高校ではなく、全日制に行きたい。普通の高校生になりたい。その為には、塾に行って勉強する」と宣言。家から近くて、フリースクールもされている渡邊先生との出会いが全ての始まりだった。

入塾したのは、中学3年の8月、受験まであと半年。面談時に先生がおっしゃった「今からでも間に合います!」と言う言葉に少し希望の光が見えた気がした。息子も「やるしかない」と強い決意を呟いていた。 昼夜逆転し、起きられない日も何度かあった。それでも、「大丈夫、振り替えましょう」と受け入れて下さった先生。次第に塾に合わせて生活を整えるようになり、それでも無理な時は欠席連絡を自分で入れられるようになった。自分で判断して、先生に連絡ができる様になった事も、ひとつ自信になったと思う。 家でも私と一緒に単語を覚えたり、兄弟で宿題をやったり、次第に表情も明るくなり、勉強している達成感を本人も感じているようだった。 

受験校は希望の部活がある所を中心に探した。3校のオープンスクールに行き、本人の感覚で希望校を決定。平日に模擬登校を行い、交通機関の混み具合や電車やバスの連絡等の確認、現実に通えそうか検証した。受験の1ヶ月前には、週2回の塾を週3回にして、生活リズムを崩さないように努めていた。家でも机に向かう姿がよく見られた。塾では、学校の定期テスト対策、そして受験勉強と計画的に進めて下さった。加えて、学校の授業に出ていないので、少しでも内申点を上げる為には何をすべきかと親身に考え、提案下さった。そのおかげで、学校で週に一度漢字テストを夕方に受ける事にも繋がった。学期末テストを学校で、定刻に受ける事ができるようにもなった。

これまで斜線だった通知表。中学3年の二学期と三学期、成績がついた。滑り止めの私立そして、第一希望の公立ともに合格。息子は学校に行かない間に、好きな音楽やお笑い、そして本や漫画に出会った。それが今は大きな大きな楽しみとなり、生きる原動力となっている。人と違う道を歩む事で、親子共々、先の見えない不安や焦り、諦めなど色んな感情が揺れ動いてきた。色んな人に助けられて、少しずつ親も子も成長し、改めて息子の持つパワーの凄さを今、実感している。息子は決して勉強が好きではないが、目標に向かって、温和で丁寧な渡邊先生に一対一で教えて頂いた。分かる事が少しずつ楽しみになり、自分のペースで勉強を積み重ねる事ができた。頑張った分点数に表れていった事で、継続して学び、大きな自信になったのだと思う。不登校のさなかに居ては、なかなか今を楽しむ事ができないが、息子に寄り添って、楽しい事や嬉しい事を共有する事で少しずつ、笑顔が戻ってきた気がする。

ゴールは高校ではなくて、これからが出発。息子が生きて、人生を楽しもうとする力を信じて、これからも応援し、一緒に成長していきたい。

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